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【職種解説】開発系ITエンジニアの理解を深めるー主な仕事内容や必要な資格まで解説

開発系ITエンジニアとは?
開発系ITエンジニアとは、ソフトウェアやシステムの設計・開発・保守を担当するエンジニアの総称。
Webサービスや業務システム、スマートフォンアプリなど、現代社会のあらゆる場面で活用される技術を支えています。
ITエンジニアの中でも特に開発を担当する職種を指し、プログラミングやシステム設計を行うのが主な業務です。
本記事では、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進やITの発展に伴い、需要がますます高まっている職種【開発系ITエンジニア】について解説します!
開発系ITエンジニアが目指せる企業
株式会社テクノプロ テクノプロ・IT社
ALH株式会社(旧: プラサイズ株式会社)
株式会社ボールド
※2025.3.5時点での情報です。
開発系ITエンジニアに含まれる職種
開発系ITエンジニアには、さまざまな専門職が含まれます。
それぞれの役割や特徴を解説します。
- システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、システム全体の設計や要件定義を行うエンジニアです。
クライアントの要望をヒアリングし、それをもとにシステムの仕様を決定、設計書を作成します。
開発チームと連携を取りながら、プロジェクトをスムーズに進める役割も担います。
またシステムエンジニアは、クライアントが求めるシステムの実現可能性を考えながら、最適な技術やアーキテクチャを選定する必要があります。
実際にプログラマーが開発を行う際の橋渡し役として、技術的な知識だけでなく、コミュニケーション能力やマネジメント力も求められる職種です。
システムエンジニアについてもっと知りたい人はこちらの記事も読んでみましょう。
未経験からシステムエンジニア(SE)に転職できるの?覚えておきたい基本の7ステップ
- プログラマー(PG)
プログラマーは、システムエンジニアが設計した仕様書をもとに、実際にプログラムを作成します。
JavaやPython、C言語などのプログラミング言語を駆使して、システムやアプリの動作を実現するためのコードを書いていきます。
開発業務の中心となるため、高い論理的思考力と正確なコーディング能力が求められます。
プログラムにはバグが付きものなので、随時動作テストを行いながら修正を加え、品質を確保することも重要な業務のひとつです。
最近では、プログラムの保守や機能追加を短期的かつ継続的に行う「アジャイル開発」の手法が広まっていることから、従来よりさらにスピーディーな開発環境が求められています。
アジャイル開発とは?
ソフトウェア開発手法のひとつ。
企画設計、実装、テストまでの各フェーズにおいて、短期的なサイクルで何度も繰り返し開発を行うこと。↔︎ウォーターフォール開発
SCSK株式会社|SCSK IT Platform Navigator|アジャイル開発とは
- 組込エンジニア
組込エンジニアは、家電や自動車、工業製品などに搭載されるソフトウェアを開発するエンジニアです。
普段は目に見えない部分のシステムを構築することが多く、製品の動作を制御するためのプログラムを作成します。
たとえば、スマートフォンのカメラ機能や車の自動運転システム、家電製品の温度管理システムなどが該当します。
これらのシステムはリアルタイム性や省電力性が求められるため、C言語やアセンブリ言語などの専門用語を用いた最適化が必要になります。
ハードウェアとも関わる場面があるため、電気・電子回路の知識が求められるケースも多いのが特徴です。
- アプリエンジニア
アプリエンジニアは、スマートフォンアプリやPC向けアプリケーションを開発するエンジニアです。
iOS向けにはSwift、Android向けにはKotlinといったプログラミング言語が主に使用されていて、それぞれのプラットフォームに最適な形で開発を進めます。
アプリ開発では、単に動作するプログラムを作るだけでなく、ユーザーが使いやすいデザイン(UI/UX)を考慮することが重要です。
UI/UXの改善を専門とする職種もありましたね!
【職種理解】UI/UXデザイナー 将来の期待度がますます高まる人気職種!
App StoreやGoogle Playなどでの公開手続きやアップデート対応、バグ修正など、リリース後の運用もアプリエンジニアの業務に含まれます!
開発系ITエンジニアの主な仕事内容
開発系ITエンジニアの具体的な業務内容は以下の通りです。
- ・要件定義:クライアントの課題や要望を整理し、システムの仕様を決定
- ・設計:プログラムの構造やデータの流れを決める
- ・プログラミング:設計書をもとにコードを作成
- ・テスト:動作確認やバグの修正
- ・保守・運用:開発後のシステムの維持・管理
扱うシステムの種類や規模によって、業務の進め方や使用する技術は異なるため大まかな業務内容としての認識を。
開発系ITエンジニアに向いている人
開発系ITエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。
- ・論理的思考が得意な人
プログラミングでは、問題を分解し、論理的に解決する力が必要!
- ・学習意欲がある人
技術の進化が早いため、常に新しい知識を学ぶ姿勢が求められるでしょう。
- ・コツコツ作業ができる人
細かいコードの実装や修正、テストなどを根気よく続ける必要があります。
開発系ITエンジニアになるために必要な資格
開発系ITエンジニアを目指す場合は、以下の資格を取得すると転職活動を有利に進めることができるでしょう。
勉強時間の確保ができそうな人は、まずは独学から始めてみても◎
- ・基本情報技術者試験(FE)
IT全般の基礎知識を問う国家資格。
- ・応用情報技術者試験(AP)
より高度なITスキルが求められる資格。
- ・Java Silver/Gold
Javaプログラミングのスキルを証明する民間資格。
開発系ITエンジニア職の求人の特徴と想定されるキャリアパス
▶︎求人の特徴
開発系ITエンジニアの求人には、以下のような特徴があります。
- 未経験歓迎の求人が多い
プログラミングスクール卒業者や独学者向けの求人が増加傾向。
- リモートワーク可能な求人も多い
特にWeb系企業での経験者求人ともなると、最初からフルリモート勤務が可能な場合も。
- 経験者は高待遇
即戦力となる経験者は、未経験者に比べて年収が高く設定される傾向があります。
▶︎想定年収
開発系ITエンジニアの年収は、経験やスキルによって異なります。
先述の職種別に平均年収を見てみましょう。
- ・システムエンジニア(SE)▶︎462万円
- ・プログラマー(PG)▶︎462万円
- ・組込エンジニア ▶︎468万円
- ・アプリエンジニア▶︎462万円
doda|平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
年齢や経験年数、企業の規模や業種、勤務地などのそれぞれの要素も年収に影響を与えることがありますので、企業研究のみならず業界研究も積極的に取り組みましょう。
IT業界は技術進歩が早く、新しいスキルや知識を持つエンジニアが高く評価される傾向があります!
そのため最新の技術トレンドを追い続け、自分自身でスキルアップを図ることが、キャリアアップや年収増加につながるでしょう。
▶︎キャリアパス
開発系ITエンジニアのキャリアパスには、以下のような選択肢があります。
- ・スペシャリスト(技術を極める)
シニアエンジニア、テックリード、アーキテクトなど。
豊富な経験にもとづき、プロジェクト全体の技術的なリードを行います。
後輩の指導や技術戦略の策定、複数のプロジェクトを横断的にサポートする場面もあるでしょう。
- ・マネジメント職(組織を率いる)
プロジェクトマネージャー(PM)、CTO(最高技術責任者)など。
技術的な知識を活かしつつ、チームのマネジメントやプロジェクト全体の進行管理を行います。
コミュニケーション能力やリーダーシップ力が重要!
- ・独立・フリーランス
実務経験を活かして案件ごとに働くことが可能なのも、ITエンジニアの魅力のひとつでしたね!
フリーランスで働くほかにも、自ら事業を立ち上げたり、企業間のコンサルタントとして従事したりと、とても柔軟な働き方が目指せるでしょう。
TECH STOCK MAGAZINE|【技術者向け】ITエンジニアのキャリアアップ方法と事例17選
まとめ
開発系ITエンジニアは、未経験からでも挑戦可能な職種のひとつです!
まずはプログラミングの基礎を学び、資格取得や実践的な経験を積みながら、エンジニアとしての第一歩を踏み出しましょう。