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【職種解説】インフラエンジニアの理解を深めるー主な仕事内容や必要な資格まで解説

インフラエンジニアとは?
インフラエンジニアは、ITシステムの基盤を構築し、安定稼働を支える職種です。
サーバー、ネットワーク、データベース、クラウド、セキュリティなどの分野に分かれ、それぞれがシステムの運用や保守を担います。
企業のIT基盤を支えるため、技術的な知識だけでなく、トラブル・エラー対応や効率的なシステム設計などのスキルも求められる【インフラエンジニア】。
本記事では、インフラエンジニアにはどのような職種が含まれているのか、具体的な業務内容から向いている人の特徴、年代別の想定年収などをわかりやすく解説します!
さらに履歴書や面接で使える、インフラエンジニアを目指す人向けの志望動機の例文も掲載!
ぜひ参考にしてみてください。
インフラエンジニアが目指せる企業
株式会社NTTデータMSE
株式会社セキュアアウルズ
株式会社ディーシステム
※2025.3.13時点での情報です。
インフラエンジニアに含まれる職種
- サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、企業やWebサービスのサーバーを設計・構築・運用する役割を担います。
具体的には、LinuxやWindows Serverの管理、仮想化技術(VMware、Dockerなど)の導入、負荷分散の設定、障害対応が主な業務。
システムの安定性を確保するため、定期的なメンテナンスや監視が欠かせません。
- ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、企業やデータセンターのネットワーク環境を設計・構築・管理する役割を持ちます。
ルーターやスイッチの設定、VPN構築、ファイアウォールの管理などが主な業務であり、通信の安定性を確保することが求められます。Cisco資格(CCNAなど)を持つことでスキルの証明ができます。
- データベースエンジニア
データベースエンジニアは、企業のデータ管理を最適化し、効率的にデータを活用できるようにする専門職です。
MySQL、PostgreSQL、Oracleなどのデータベースの設計・チューニング・バックアップ管理を担当し、データの整合性とパフォーマンスを維持します。
- セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、システムへの不正アクセスや情報漏洩を防ぐための対策を実施する職種です。
ファイアウォールの設定、脆弱性診断、セキュリティポリシーの策定、インシデント対応などを担当。
- クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、AWS、Azure、GCPなどのクラウドサービスを活用してシステムを構築・運用する職種です。
オンプレミスからクラウドへの移行支援、コスト最適化、インフラの自動化(IaC)などが求められます。
インフラエンジニアに向いている人の特徴は判断力があること?
- ・論理的思考が得意な人
サーバーやネットワークの構築・運用において、論理的に物事を整理し、最適な構成を導き出す力が求められます。
システム障害が発生したときには、原因を的確に分析し、迅速に復旧する必要があります。
- ・コツコツと作業を進めるのが好きな人
プログラムの開発やインフラの構築は、一つひとつの作業を丁寧に積み重ねることが重要。
細かい設定やテストを根気強く続けられる人に適しています。
- ・トラブル解決にやりがいを感じる人
システム障害やセキュリティインシデントなど、予期しない問題に直面することもあるでしょう。
こうした状況を冷静に分析し、解決に導くことにやりがいを感じる人は、インフラエンジニアにより向いていると考えられます。
- ・新しい技術を学び続ける意欲がある人
IT業界は日々進化しており、新しい技術が次々と登場します。
クラウドやAI、セキュリティ対策など、最新の技術をキャッチアップし続けることができる人は、成長し続けられるでしょう。
インフラエンジニアになるための必要な資格
- ・基本情報技術者試験(初心者向け)
- ・応用情報技術者試験(中級者向け)
これらは、エンジニアの職種理解コラムではすっかりお馴染みの資格ですね。
ITの基礎知識を幅広く学べる資格ですので、未経験者がまず目指すべき資格といってよいでしょう。
- ・Cisco CCNA(ネットワーク系)
ネットワークの基礎から実践までを学べる資格。
ネットワークエンジニアを目指す人には外せません!
- ・AWS Certified Solutions Architect(クラウド系)
AWSとは、Amazon Web Servicesの略称。
Amazonが提供している100以上のクラウドコンピューティングサービスの総称で、「インターネット上で使えるレンタルサーバー&ITインフラのセット」のようなもの。
これにより、企業はサーバーを買ったり管理したりせずに、必要な分だけITリソースを利用できるようになります。
世界中の企業で利用されているサービスで、その設計・運用スキルを証明する資格はとても注目されています。
- ・LPIC(Linux系)
Linux(リナックス)とは、コンピューターを動かす基本ソフトのひとつ。
WindowsやMacと同じ「OS(オペレーティングシステム)」ですが、無料で使えるのが大きな特徴です。
Google、Amazon、Facebookなどの大企業のシステムは、ほぼLinuxで動いているのだとか。
インフラエンジニアやサーバーエンジニアを目指すなら、Linuxの知識を問うLPICは必須でしょう。
求人の特徴
インフラエンジニアの求人は、以下のような特徴があります。
未経験OKのポジションも増加中(特にクラウド系)
クラウド技術の発展により、未経験から育成する企業も増えています。
夜勤やシフト勤務が発生することもある
24時間365日システムを監視する必要があるため、交代制の勤務形態を採用する企業も多め。
年収は経験やスキルによって大きく変動する!
年代別の想定年収
- 20代:300万円〜500万円(未経験からのスタートの場合は300万円前後)
- 30代:500万円〜700万円(中堅層としてスキルを磨けば600万円以上も可能)
- 40代以降:700万円〜1000万円(マネージャーやスペシャリストとして高収入を狙えるチャンスも!)
クラウドやセキュリティの専門知識があると、さらに高年収を目指せる傾向があります。
doda|インフラエンジニアの将来性を考察~需要は今後どう変わる?
キャリアパス
インフラエンジニアとしてのキャリアパスには、以下のような選択肢があります。
- ▶︎スペシャリスト(特定の技術に特化)
ネットワーク、クラウド、セキュリティなど、専門性を極めて高い技術力を持つエンジニアを目指します。
- ▶︎マネージャー(チームリーダー、管理職)
複数のプロジェクトを管理し、エンジニアを指導する立場としてキャリアアップ。
上流工程から携わることができます。
- ▶︎コンサルタント(企業のインフラ設計・改善を提案)
ITインフラの最適化を提案し、企業のビジネスを支える役割を担います。
履歴書や面接で使える!志望動機の例文
- ① IT業界に興味がある未経験者向け
「以前からIT技術に興味があり、特に企業のインフラを支える役割に魅力を感じました。独学でLinuxやクラウド技術を学び、AWSの資格取得も目指しています。未経験ではありますが、御社で経験を積みながら成長したいと考えています。」
▶︎興味や学習意欲を伝えながら、実際に具体的な行動が伴っていることがアピールできていて◎
- ② 他業種からの転職者向け
「前職では製造業で業務システムの管理を担当しておりました。その中でインフラの重要性を実感し、ITエンジニアとしてのキャリアを目指すようになりました。現在はCCNAの勉強を進めており、御社でネットワークエンジニアとして成長したいと考えています。」
▶︎前職での経験がインフラエンジニアの仕事にどう活かせるかについて、自分の言葉や経験で明示できていると面接官にも好印象です!
- ③ キャリアアップを目指す経験者向け
「これまでインフラエンジニアとして5年間、サーバー管理やクラウド環境の構築を担当してきました。特にAWSの環境構築やIaCの導入に強みがあります。今後はより大規模なシステムの設計に携わりたく、御社のプロジェクトに貢献したいと考えています。」
▶︎即戦力として活躍したいアピールを単純にするのではなく、「より大規模なシステムの設計に携わりたい」などの具体的な目標を伝えると、会社側も採用後の活躍をイメージしやすいでしょう。
まとめ
インフラエンジニアは、ITシステムを支える重要な職種であり、未経験からでも学習と努力次第で転職は可能です。
今後もクラウド技術の発展に伴い、需要が高まる職種であるため、専門的なスキルを身につけてキャリアアップを目指しましょう!