転職アカホン講座
転職成功者にインタビューしてみた「施工管理は社会から求められ続ける」
転職アカホン講座特別版
施工管理の経験者に実際にインタビューしてみました。
転職アカホン講座では、これまでに何度か施工管理をご紹介してきましたね。
未経験におすすめの職種 施工管理編
最近女性にも人気の”施工管理”はキツい仕事?
「本当に私にもできる?」
「職種理解は深まったけど、実際に転職に成功した人は?」
「体験談が聞きたい」
そんな声にお応えして、今回は特別版。
施工管理のセカイ運営者の出合 美羽さんにインタビューを行い、実際に施工管理を経験したからこそ感じたやりがいや面接対策のポイントなどを徹底解説していただきました。
まずはご経歴から
高校卒業後、除雪や草刈り作業などの土木作業員を5年経験しました。
部署が異動になり、自社構造物の検査や調査・工事発注業務などを8年経験しました。
その後転職をして、林業の道へ。
そこでは、森林所有者への木を管理するためのプラン提案や林業作業員への指示・監督、行政機関へ提出する補助金申請書類の作成など施工管理を約2年経験しました。
現在はフリーランスとしてWebライターを中心に活動していて、【有資格者直伝】1級土木施工管理技士試験合格へのロードマップ!10の勉強法も伝授!
や施工管理とゼネコンは全く意味が違う!一般の民間企業との違いについても8つ解説など、経験者だからこそ発信できる情報を届けられるよう日々奮闘中です。
なぜ施工管理の仕事を?
「自然な流れ」というのが正直なところです。
もともとは、営業や接客など多種多様の職種がある大手企業へ就職しました。
1ヵ月間の研修を経て決定された配属先が、土木や林業といった技術系の仕事だったのです。
今思えば、卒業した高校が工業系であったことも、配属先の決定に少し影響しているかもしれません。
営業や接客などは向いている性格ではなかったため(笑)、裏方で支える仕事である土木系の仕事は自分に合ってるなと感じました。
最初の会社では、企業所有の防風林の維持管理業務を主に担当していました。
その後組織再編により土木部門との統合が行われ、林業に加えて土木関連の業務も手がけることになりました。
しかし土木の仕事を経験する中で、かえって自分の林業への情熱を再確認することができたのです。
その気づきが、林業への転職の決断につながったという形ですね。
しかし林業と言っても木を切る作業員もいれば、切った木を加工する工場作業員もいますし、施工管理もいます。
土木作業員として働いた経験から肉体労働の仕事は、私の身体的・精神的な特性に合わないと実感していました。
このような自己分析を経て、2社目となる転職先では林業の施工管理を選択することに決めました。
自然な流れとしつつも、以前から土木や林業に関心があったことが伺えますね。
好きなことに携わっていたい出合さんのお気持ちが垣間見れます。
転職活動をしていたときの大切にしていた軸は?
自分がやりたいこと、できそうなことを軸に考えていました。
そのため、できるだけ規模が大きい企業(森林保有面積が大きく、自社で工場を持っているところでした)を選ぶように心がけました。
規模が大きいと、間接的でも経験や体験できる業務が増えると感じたためです。
実際に工場があることで、木を伐採した後の受け入れできる木の大きさなど二次産業の流れを理解しながら携わることができました。
施工管理の面接対策として心がけていたことは?
面接官に「それってうちじゃなくてもいいよね?」という質問をされるときがありますよね。
回答に困ってしまわないように、応募先企業にしかない強みや魅力などを必ず分析していました。
なぜ林業じゃないといけないのか?
なぜここの会社なのか?
なぜ施工管理なのか?
なぜ?を掘り下げていくと、それまで漠然としていた考えも自然と回答がまとまるもの。
同時に「だから私はここに入社したいんだ」と志望度を高めることにも役立つので、一石何鳥にもなると思いますよ。
入社後、大変だったことは?
肉体労働の仕事が合わなかっただけに、モチベーションを保つことが大変でした。
仕事って、関心のある分野だったとしても、すべての業務が自分の好きなこととは限らないものですよね。
その中でも一生懸命に取り組んでたくさんの経験を重ねていくことで、少しずつ自分の適性が分かるようになりました。
当時は大変でしたが、業務を通して自分自身にどのような強みがあるのか理解も深まりました。
最もやりがいを感じた瞬間は?
自分で一から構造物を検査し、老朽化が激しく建て替えが必要な判定を付け、そこから設計・発注・工事監督と一貫して行ったことです。
自分の成功体験として今でも大きな糧となっています。
キャリアパスはどのようなものがある?
資格で言えば、施工管理技士の取得が王道です。
土木なら土木施工管理技士、電気なら電気施工管理技士ですね。
逆に施工管理技士の資格がないと担当できる業務の幅が狭まってしまうので、施工管理を目指す方は必然なのかなと思います。
そこから難易度や規模の大きい工事の経験を積み、キャリアアップを目指すのがおすすめです。
施工管理から別職種へのキャリアチェンジを考えるのであれば、コンサルタントや技術系の公務員、設計士なども十分目指せると思います。
幅広くチャレンジが可能ですよ。
未経験から施工管理に挑戦したい人に向けてエールを!
ビルや道路などがなくならない限り、施工管理は社会から求められ続けます。
施工管理で得られるスキルは、専門的知識はもちろん管理能力やコミュニケーション能力など一生モノのスキルばかりです。
ものづくりが好き、常に挑戦し続けたい、手に職をつけたい、建設機械がかっこいいなど。
施工管理を目指す理由を、面接時にどれだけ相手に伝えられるかが最重要です。
応援しています。
ありがとうございました!
今回は、施工管理のセカイ運営者である出合 美羽さんのご経歴を伺いながら、インタビュー形式でお届けしました。
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