転職アカホン講座
未経験におすすめの職種 施工管理編
施工管理ってどういう仕事?
未経験でもチャレンジしやすいおすすめの職種!
施工管理は、工事現場を指揮するチームリーダー的存在の職種です。
彼らがいなければ、迅速で安全な工事ができないと言っても過言ではないでしょう。
前回の販売接客職
未経験におすすめの職種 接客販売編
に続いて、今回は施工管理職の仕事内容とキャリアパスの描き方、内定をゲットするための面接対策までを一挙ご紹介!
これさえ読めば面接対策はもちろん、入社後のイメージもバッチリです。
施工管理の主な仕事内容
▶︎事務作業
事務作業の代表的なものは以下の3つです。
- 工程表
工程表は、いわゆるスケジュール管理のこと。
もちろん自分の予定だけが組まれたスケジュールではありません。
工事に関わるスタッフの人数と配置を見ながら、資材が現場に到着するタイミングや天候などの影響を考慮した、無理のないスケジュールを組む必要があります。
工事はマンパワーですから、体調不良などの欠勤で急な人員不足になってしまうことも当然想定されます。
資材も原料があってこそですから、調達時期や運送事情により予定通りに進まない場合もあるかもしれません。
そのため、「施工当初に組まれたスケジュール通りに取り組む」遂行力より、「適宜修正を加えながらいかに柔軟に現場の舵取りができるか」という問題解決能力や適応力のほうが、施工管理職では求められるでしょう。
- 施工計画表
施工計画書は、その名の通り工事全体の計画をまとめたものです。
工事概要や工程表をはじめ、緊急時の対応方法や周囲環境への安全対策までさまざまな詳細が記載されています。
※似たものに施工要領書もあります!
施工計画書をもとに、どのような手法を用いて行うのか、どのような工具や材料が必要なのかなどが記載されています。
施工計画書:「こういう感じで作りたい!」元請け会社が作成(依頼側)
施工要領書:「うちならこういう感じで作れると思います!」下請け・協力会社が作成(施工側)
この違いをあらかじめ理解しておくと、入社時から周囲より一歩リードできるかもしれません!
- 品質管理計画表
品質管理計画表は、工事に使用するコンクリートや鉄鋼材などの資材に関する、品質基準とその検査方法が記載されているものです。
建築物は、建てて終わりではありませんよね。
多くの人々に長く利用してもらえるよう、安全性や耐久性は定期的に確認しなければなりませんし、その検査方法やクリアするべき数値もきちんと明示しておく必要があります。
▶︎原価管理
かかるコストをなるべく抑えながら生み出す利益を最大化させることは、あらゆる業界の企業に当てはまる最重要経営目標ですね。
ただ建設現場での無理なコストダウンは、安全性の欠如に繋がりかねません。
単純な予算削減や目的を伴っていない指示では、現場の技術者らも納得をして仕事をすることは難しいでしょう。
昨年同時期の費用を振り返り現在と比較を行ったり、プロセスの効率性を上げるためにシステム導入を検討したり。
その場しのぎではない対応が適正な利益確保に繋がるとともに、現場の士気を保つことになるでしょう。
▶︎現場巡回
工事現場に出向き、現場の状況を把握します。
施工過程を記録するための写真撮影や危険箇所の点検など、あくまでも工事が滞りなく進行しているかどうかの確認作業です。
(※重機材の運搬・操縦などはなし!)
施工管理のキャリアパスの描き方
それでは、施工管理のキャリアパスはどのように描けるのでしょうか。
完全未経験から施工管理に転職した場合でも、年収350万円前後からスタートであることが比較的多め。
「年収は前職より下げたくない・・・」という人にもおすすめですね!
入社後研修を経て実務経験を積んだ後は、2級施工管理技士(※受験には必要条件があります)という国家資格にチャレンジしてみましょう。
社内では昇進・昇給を目指すことができますし、さらに大きなプロジェクトに携わりたい場合は、大手総合建設企業(ゼネコン)への転職を考えてみても良いかもしれません。
その後は、最上位資格である1級施工管理技士の取得へ向けて精進するも良し、現場を熟知したからこそできる営業や人事へのキャリアチェンジをするも良し。
可能性は無限大に広がっています!
施工管理の面接対策
まず建設業界は、労働人口の高齢化による深刻な人手不足であることを事前情報として頭に入れておきましょう。
国土交通省の研究によると、建設業界で活躍する人材の約3割が55歳以上であり、29歳以下は約1割に止まっていると報告されています。
国土交通省 建設業就業者推移
業界全体で未経験者の積極的な採用活動を行っているため、入社後の研修体制や働き方改革などがとても推進されていて、若手層が長く働けるような環境づくりに前向きな企業が多いのです!
選考通過のポイント
▶︎明るく元気に話す
社内のみならず、下請け企業や協力企業、資材やその他備品などの発注先企業、行政の担当者、工事現場周辺の住民など、実に多くの人々とのやりとりがある施工管理。明るくハキハキと応答できるかどうかは最重要ポイント!
▶︎なぜ施工管理なのか
他にもたくさんある職種の中でなぜ施工管理を選んだのか、という質問は頻出項目!
必ず押さえておくようにしましょう。
「地図に残る建築系の仕事に以前から強い関心がありました。それを計画から進行、管理まで一貫して行う施工管理にとても魅力を感じたためです。」
「これまでの経験から、複数人と連携しながらプロジェクトを進めるためには、コミュニケーション力やリーダーシップが非常に重要であることを学びました。また高い水準の成果物を提供することにやりがいを感じるため、施工管理であれば自身のスキルが活かせると考えるためです。」
▶︎実際にどんな質問があったのか?過去問をチェックしてみよう!
株式会社夢真
株式会社エイジェック
株式会社ウィルオブ・コンストラクション
施工管理は、未経験者におすすめの職種のひとつです!
施工管理に関する専門的知識はなくても大丈夫。
研修制度が整っている企業が多いので、未経験でも安心してスタートできます。
また業界のイメージとして男性が多い印象ですが、女性ももちろんチャレンジ可能。
販売接客業同様、コミュニケーションスキルが圧倒的に重要であり、人と関わることが好きな人には本当にぴったりの職種です。