転職アカホン講座
燃え尽き症候群は甘えじゃない。頑張りすぎてバーンアウトしないために
燃え尽き症候群は甘えではありません。
長かった転職活動が終わり、第一志望の企業に入社をして1ヶ月。
意欲的に業務に取り組んでいたけれど、なんだかここ最近朝起きられない。
それはひょっとしたら、転職後の「燃え尽き症候群」かもしれません。
ひたむきに頑張ることはとてもよいことですが、忙しなく過ぎてしまう日々の中でも自分の心の声に気付くことは大切です。
「何かいつもと違う」と感じたら、上司や同僚、友人、家族に相談してみましょう。
転職後燃え尽き症候群について
2022年、世界保健機関(WHO)が国際疾病分類(ICD-11)に新たに加えた「燃え尽き症候群(バーンアウト)」。
継続的なストレス環境のもとで頑張りすぎた結果、心身ともに限界に達してしまい、やる気が起こりにくくなることを指しています。
一部では、うつ病や不安障害などの一種として表現されることもあるようですが、提唱者であるアメリカのハーバート・フロイデンバーガー(Herbert J. Freudenberger)という医師によると、それらとは異なる点があると言います。
それは、あくまでも「仕事上の現象・状態」であるということ。
つまり日常生活を送る上では発現されない状態ということになりますね。
ここでの「燃え尽きた」という表現は、「やり切った」という意味をあまり含んでいないとも言うことができそうです。
むしろ、満足度の低い達成感と少しばかりの虚無感、次なる目標に対してアクションができないほどの疲労感などが混在しているような印象です。
転職活動は、想像以上にストレスがかかるもの。
さらに入社後に慣れない環境で新しい業務に携わりながら、人間関係を再構築していかなくてはならないのですから、自分が気付かぬうちに疲弊してしまうのも無理はありません。
がむしゃらに頑張っていた矢先、些細なことをきっかけにぷつんと糸が切れてしまうのです。
転職後燃え尽き症候群の原因
・「転職すること」が目的になっている
・「新しい職場で評価されたい」という承認欲求
・結果が出ない焦り
入社することがゴールだと思っていたり、仕事のための仕事になっていたりすると、ふとした瞬間に目的を見失ってしまって動きが止まってしまうことがあるのです。
また人それぞれ成長スピードは違うことを頭では理解していても、心はそう感じていなかったりするもの。
仕事に励む人こそ、注意しておきたい落とし穴なのです。
転職後燃え尽き症候群セルフチェックリスト
どのような症状があるのでしょうか?
・問題が起こると自分の責任に感じ、力不足に落胆してしまう
・なにか言われると責められている感じがする
・休んでいるとやっていないことを不安を感じて休めない
・笑顔をつくるのが億劫になってきた
・疲れ切って休んでも意欲が戻らない
・いつまでも成し遂げられない感じがして、自分が劣っているように感じる
・以前のようにだれかを思いやり、心を配ることが難しくなっている
引用:ベスリTMS横浜醫院 【医師解説】燃え尽き症候群専門外来
「なんかだるい」
「目覚めがよい方だったのに、今は起きられない」
「疲れやすくなった」
など特段病名を診断された訳ではないけれど、症状は確かにある状態(不定愁訴)の場合は、バーンアウトの前兆とも考えられそうですね。
また上記ウェブサイトでは、燃え尽き症候群になりやすい人のことを「『目標』へ向かって、『誰かのために』頑張ることが生きがいの人がなりやすい」とも表現していました。
仕事を一生懸命に頑張る人であれば誰でもなりうる燃え尽き症候群。
状態が深刻化してしまう前に、まずは自分自身が身体の警鐘に気付いてあげなくてはなりません。
転職後燃え尽き症候群の対処法
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- 120%ではなく80%を目指そう
常にエンジン全開の状態は長続きしないことがほとんど。
まずは80%の出来でOK!と自分自身に話しかけてあげましょう。
- 120%ではなく80%を目指そう
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- 入社後3ヶ月は「慣れること」を大切に
入社後すぐに結果を出すことは、経験者であっても簡単なことではありません。
職場、仕事内容、人間関係、全てが新しくなるのですから、まずはそれらに慣れていくことから始めましょう。
- 入社後3ヶ月は「慣れること」を大切に
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- 短距離走ではなく長距離走と心得る
スタートダッシュは肝心です!
ですがまずは長期的に業務に取り組むことを念頭に置きましょう。
起こりうる状況別に施策がいくつも用意されてあったり、その時々に合わせて行動を変化したりできる方が、ビジネスシーンでは役立つこと間違いなしです。
- 短距離走ではなく長距離走と心得る
十分な休息を。そして周囲に助けを求めよう
「何かいつもと違う」と感じたとき。
打ち明ける相手は、転職活動を一緒に頑張った転職エージェントでもOK。
エージェントはあなたの様子を伺うために、入社後も一定期間連絡を取ることが多いです。
「担当の業務内容ははどうですか?」
「研修はどのような感じでしたか?」
「何か困っていることはないですか?」
内定が出たら終わりではありません。
転職エージェントはあなたに理想のキャリアを歩んでもらえるように、全力でサポートを行っています。
些細なことでも相談してみましょう。