転職アカホン講座
「コールセンターは将来性がない」は誤解!未経験でもキャリアアップに強い理由
- コールセンター正社員のキャリアパス
- 1|オペレーター(入社〜半年程度)
- 2|サブリーダー(半年〜1年目安)
- 3|SV(スーパーバイザー)|もっとも多いキャリア
- 4|マネージャー・センター長
- 5|専門職(教育・品質管理・FAQ改善など)
- コールセンターは他職種へキャリアチェンジも強い
- コールセンターという仕事の将来性
- AI時代は仕事が減るのではなく人間が担う範囲が高度化する
- 傾聴、判断、提案は自動化できない
- 顧客体験が企業競争力になる時代
- コールセンターで身につく資格やスキル
- 実務で身につくスキル
- 取得すると有利な資格
- コールセンターに向いている人・向いていない人
- コールセンターに向いている人
- コールセンターに向いていない人
- コールセンターのキャリアアップに関するよくある質問
- Q1.初めての正社員でコールセンターはアリですか?
- Q2.SVになるにはどのくらいかかりますか?
- Q3.将来的に違う仕事に転職できますか?
- まとめ|コールセンターは未経験転職におけるキャリアの入口
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コールセンター正社員のキャリアパス
コールセンターの仕事は「単純作業」「将来性が低い」と勘違いされがちですが、実際は未経験からキャリアを積み上げやすい職種のひとつであり、20代で管理職を経験するケースも少なくありません。
ここでは、コールセンター正社員が歩めるキャリアパスと、今後の需要・将来性をわかりやすく解説します。
1|オペレーター(入社〜半年程度)
問い合わせに応える仕事。
最初はマニュアル通りでOKですが、徐々に話の聞き方や案内の組み立て方、記録の正確性などが磨かれていきます。
2|サブリーダー(半年〜1年目安)
正社員ならこの役割を任される確率が高いです。
業務は以下の通り。
・他メンバーからの質問対応
・対応内容のチェック
・小さな改善提案
・後輩フォロー
ここから、“マネジメントの基礎” が始まります。
3|SV(スーパーバイザー)|もっとも多いキャリア
現場の責任者でありリーダー。
・チーム目標管理
・クレームの二次対応
・指導や育成
・改善提案
・シフト調整
未経験から 1〜3年で到達 する例が多く、
20代でリーダー経験を持てるのは、大きな強みになります。
4|マネージャー・センター長
ここまで来ると、仕事内容は「電話対応」ではなく組織運営・経営寄りの仕事になります。
・複数チームの統括
・予算やKPI管理
・人員計画
・クライアント折衝(委託型センター)
管理職経験は、他業界へ転職する際にも大きな武器になります。
5|専門職(教育・品質管理・FAQ改善など)
適性に応じて、教育や品質管理など、専門領域に進むこともできます。
・トレーナー(新人研修・教育)
・品質管理(QA)
・ナレッジ担当(FAQ作成・改善)
電話を取ることだけが仕事ではありません。
“得意分野に応じて役割が広がる” というのが、コールセンターの特徴です。
コールセンターは他職種へキャリアチェンジも強い
コールセンター経験は、次のような職種でも高く評価されます。
・一般事務
・営業アシスタント
・インサイドセールス
・カスタマーサクセス
・アカウントサポート
・オペレーション管理
・サービス運営チーム
特に カスタマーサクセスやインサイドセールスでは、「顧客対応×コミュニケーション×PCスキル」が活きるため、転職成功率がとても高いでしょう。
未経験から事務職へチャレンジするよりも、一度コールセンターで経験を積んだ方が、スムーズにキャリアチェンジできるケースもあります。
コールセンターという仕事の将来性
最近の急速なAIの進展に「AIに仕事を奪われるのでは?」と不安に思う人は多いかもしれません。
実際のところ、コールセンターの役割はさらに強化されていく流れにあると言ってよいでしょう。
AI時代は仕事が減るのではなく人間が担う範囲が高度化する
AIやチャットボットが普及すれば、単純な問い合わせはそちらが対応するでしょう。
その結果、人間が担当するのは次のような業務です。
・感情的なケアが必要な相談
・例外処理・複雑な契約
・判断や提案が必要なケース
・手続きや確認が複雑な案件
複雑なデータ管理や情報処理はAIに任せ、「人間だからこそできること」に集中するようになるということです。
傾聴、判断、提案は自動化できない
コールセンターでは、問題の核心を聞き取るヒアリング力、状況に応じた判断、適切な案内や提案など、人にしかできない要素が多く求められます。
これは、どの業界にキャリアチェンジをしたとしても重宝される価値が高いスキルです。
顧客体験が企業競争力になる時代
近年では「顧客対応の品質が企業評価につながる」という社会になりつつあります。
だからこそ、単発のアルバイトで雇用するのではなく、企業・サービスの理解に富んだ正社員のコールセンターが必要になっています。
コールセンターで身につく資格やスキル
コールセンターでは、社会人としての基礎能力から、将来のキャリアにつながる専門スキルまで身につきます。
特に、以下のスキルは他職種でも評価されやすいものです。
実務で身につくスキル
コミュニケーション能力
結論からわかりやすく説明したり、相手に合わせて言葉を調整する力。
営業、接客、事務など、幅広い仕事で評価されます。
傾聴力(ヒアリング)
相手の言葉だけでなく、求めている意図や背景を読み取り、解決につなげる力。
課題発見や顧客理解が必要な仕事で役立ちます。
事務処理能力
PC入力、システム操作、記録の正確性など。
バックオフィスや一般事務への転職でもアピールできるスキルです。
クレーム対応力
感情的にならずに状況を整理し、冷静に対処する能力。
管理職や顧客戦略に関わる仕事で重要になります。
論理的な説明力
道筋を整えて説明したり、誤解を避ける提案ができる力。
営業、教育、プレゼン、マネジメントにも直結するスキルです。
取得すると有利な資格
応対品質アナリスト(AQA)
コールセンターの品質評価や教育担当を目指す人に有利な資格です。
新人育成や品質改善に関わる仕事で評価されます。
コンタクトセンター検定
SVや管理職候補としてスキルを証明したい場合に役立つ資格。
現場改善やマネジメントを担う人向け。
コン検 CONKEN | 日本コンタクトセンター教育検定協会
MOS(Microsoft Office Specialist/Excel系)
Excelを使ったデータ集計や報告業務に役立ちます。
事務職やバックオフィス、管理部門にキャリアチェンジする際にも強みになります。
秘書検定
ビジネスマナーや言葉遣いの知識を証明できます。
社会人基礎力の証明として役立つ資格です。
コールセンターに向いている人・向いていない人
コールセンターに向いている人
コールセンターに向いているのは、話すことが好きな人よりも 「落ち着いて対応できる人」 です。
・説明するときに言葉を選べる
・相手の話を遮らず、状況を確認しながら聞ける
・予想外のことが起きても慌てずに対応できる
・注意点を素直に受け取って改善しようとする
・話しながらメモや記録をするのが苦にならない
コールセンターは「話す力」だけではなく、聞く力・冷静さ・丁寧さ が求められる仕事です。
これらは接客経験から培われやすく、派手なコミュニケーション能力よりも誠実な対応ができる人ほど評価されやすいという特徴があります。
コールセンターに向いていない人
一方で、次のようなタイプは、ストレスを感じやすい傾向があります。
・困ったときに感情が表に出やすい
・会話と入力などの同時作業が極端に苦手
・指摘されると気持ちの切り替えに時間がかかる
・デスクワークや座り仕事が耐えられない
コールセンターでは、正確な案内が求められるため、落ち着いて状況を整理できない人や、感情に左右されやすい人は働きづらいと感じやすいでしょう。
スキルの問題ではなく、気質の問題として相性が出やすい仕事でもあります。
コールセンターのキャリアアップに関するよくある質問
Q1.初めての正社員でコールセンターはアリですか?
育成体制が整っている企業が多く、未経験者歓迎の求人も豊富です。
初めての正社員として選ばれることが多い業界です。
Q2.SVになるにはどのくらいかかりますか?
早い人は半年〜1年、未経験でも2年以内が一般的です。
Q3.将来的に違う仕事に転職できますか?
事務、営業、CSなど、幅広い職種への転職に強いスキルが身につきます。
まとめ|コールセンターは未経験転職におけるキャリアの入口
コールセンターは、単なる受付業務ではありません。
企業の信頼を守り、満足度の高い顧客体験を生み出す重要な仕事です。
・AI時代でも重要性が増す
・事務力、対人関係力、課題解決力が身につく
・昇進と転職のどちらにも強い
・初めての正社員として選びやすい
コールセンターは未経験からのキャリアスタートにとても適した仕事だといえます。
コールセンターの選考対策は、一人で抱え込むよりプロに頼るのがおすすめ。
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