転職アカホン講座
完全未経験から建築設計士になれるって本当?
求人を見ていると、建築学科など専門的な学部を卒業していなくても建築士に挑戦できると謳っているものもありますが、はたして本当に知識がなくても挑戦できるのでしょうか。
今回は、社会人になってから建築業界を目指したいと思った方に向けて、未経験でも建築士になることができるのか、解説していきます。
建築士とは
まずは建築士がどのような仕事を行うのか見ていきましょう。
建築士は、住宅やビルなどの建物を設計したり、作成した設計図をもとに建築現場の指導や管理を行っています。
さらに言うと建設許可や道路の使用許可申請などの行政手続きや、建築主と施工業者の契約書の監修、契約内容の折衝、建築物に関する調査鑑定なども行っていきます。
建築士は国家資格であり、一級建築士・二級建築士・木造建築士といった種類がありますが一級建築士の合格率は例年10%程度と非常に難易度の高い資格だと言えます。
未経験から建築設計士になるには
一番の近道はやはり、専門学校や大学で建築の知識を身につけてから実務経験を積むことです。建築学科などを卒業している方のほうが、未経験からでも採用に繋がりやすいのは明らかな事実ですが、社会人になってから学び直すために学校に入学することは費用的にも簡単なことではありません。
そのほかには、実務経験を積んでから建築設計士の受験資格を得るという方法もあります。
しかし、受験資格を得るには「7年間の実務経験」が必要とされているため、30歳から挑戦しようと思うと受験資格を得る頃には37歳になっています。
よって、もし学校に通うことが難しい場合には少しでも早く実務経験を積める企業への入社をおすすめしますが、現実的には20代のうちの転職が受け入れられやすいと言えるでしょう。
まとめ
結論、未経験でも建築士を目指すことは可能です。
ただし、簡単な道ではないため基礎知識を学べる学校への通学も視野に入れておくと良いでしょう。
長期的に経験を積むことができれば、会社の所属はもちろん独立といった将来性のある職業のため、興味がある方はキャリアを積む覚悟を持って転職に取り組みましょう。