契約社員とは？正社員との違いも解説

ひとことに”社員”と言っても、正社員や契約社員、派遣社員など雇用形態はさまざまです。
その中でも自分にあった働き方を選択することが転職活動では非常に大切です。
今回は、「契約社員」のメリット・デメリットや、正社員との違いについて解説していきます。

①契約社員とは

契約社員とは、期間の定めのある「有期労働契約」を結んでいる労働者のことを指します。
労働基準法にて「原則として最長3年（エンジニアなど専門職の場合は最長5年）」と定められており、一般的には1年の労働契約を結んで毎年契約の更新・終了を判断するケースがほとんどです。

同一の企業で契約更新を繰り返すなどして5年以上勤務を継続した場合は、本人の申し出により無期雇用に転換することができます。
申し出があった場合に、「無期雇用」への転換は雇用主の義務となりますが、「正社員」になれるわけではありません。

有期労働契約が無期労働契約になった際の条件はもともとの契約が引き継がれるため、待遇の変化はみられません。正社員になりたい場合には、初めから正社員登用制度のある会社を選ぶ必要があります。

②契約社員のメリット

・ワークライフバランスが取りやすい
契約時に勤務時間や出勤日数などを定めて締結することで、仕事とプライベートの両立が実現しやすいというメリットがあります。

・転勤がない
正社員の場合は、企業の都合による転勤が発生するケースがありますが、契約社員の場合は勤務地を定めて雇用するため、転勤がないというメリットがあります。

③契約社員のデメリット

・長期的に働けない
3年または5年という満期で終了となる場合もありますが、1年ごとに更新か終了か企業が判断できるため、1年で終了となるケースも少なくありません。
また、前述したように5年雇用されて無期雇用契約に転換したとしても、待遇に変化はありません。

・待遇が変わらない
契約社員には基本的に昇給や昇格などの待遇に変化が見られないため、無期雇用に転換して長く働き続けたとしても、生涯年収で正社員に劣ることがほとんどです。

④正社員になるには

自由度の高さが魅力の契約社員ですが、将来的にも長く安定した雇用を求めて、正社員になりたいと思う方は少なくないでしょう。
契約社員から「正社員登用制度」のある企業を選択するか、もしくは正社員として転職をすることも一つの手です。