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「とんでもないです」は正しい敬語ではない!ビジネスシーンでの言い換え表現を解説
上司「〜してくれてありがとう!」自分「とんでもないです!」
職場で目上の人にお礼を言われるたびに、つい「とんでもないです!」と口に出していませんか?
たとえ取るに足らないことであったとしても、感謝の気持ちをせっかく伝えてもらったのにもったいないです。
「とんでもない」の意味をおさらいして、ビジネスシーンでの言い換え表現をチェックしてみましょう!
「とんでもない」そもそもの意味
辞書・辞典の無料検索サービスであるgoo辞書によると、「とんでもない」には以下の意味があるとされています。
- 思いもかけない。意外である。「—・い人にばったり出会う」「—・い発明」
- もってのほかである。「—・い悪さをする」
- まったくそうではない。滅相もない。相手の言葉を強く否定していう。「—・い、私は無関係だ」
本記事で解説するのは、3つ目の滅相もないという意味合いをビジネスシーンで目上の人に伝えたい場合です。
上司や先輩から感謝をされたり、嬉しい言葉を言ってもらったときに「いえいえ」「そんなことないです」と相手を敬う謙遜の気持ちを表します。
「とんでもないです」は正しい敬語ではない
厳密には誤用表現とされています。
理由は、「とんでもない」は形容詞だからです。
ただ言葉や表現は、時代や人々によって形を変えていくもので、現代では慣用句として広く使われています。
平成15年度の文化庁の調査では、さらに丁寧に表現した類似表現「とんでもございません」という誤用表現に対して、約7割の人が「気にならない」と回答しており、ビジネスシーンではむしろ相手に好印象を与えることが期待できます。
参考:平成15年度「国語に関する世論調査」の結果について 4.気になる言い方
ビジネスシーンでの「とんでもないです」の例文
A: 「素晴らしいプレゼンテーションでした!」
B: 「とんでもないです、Aさんのお力あってこそです。」
A: 「お料理がとても美味しいです!」
B: 「とんでもないです、まだまだ練習が必要です。」
ビジネスシーンで用いると、相手への敬意と褒めてもらったことに対するやわらかい否定が含まれていることが特徴です。
何とも日本らしい、慎み深い言い回しです。
ビジネスシーンでの「とんでもないです」の言い換え
恐縮です(恐れ入ります)
A: 「お時間を割いていただき、ありがとうございます。」
B: 「恐縮です、こちらこそ貴重なお話を伺えて嬉しいです。」
滅相もないことです
A: 「あなたの業績には本当に感心しました。」
B: 「滅相もない、まだまだ未熟です。」
光栄です
A: 「昇進おめでとう!」
B: 「誠に光栄です。今後もより一層努力してまいります。」
相手に気持ちが伝わるように正しい表現を使いましょう
相手やシチュエーションによって言い換え表現を使い分けるのもおすすめです。
たとえば相手が急いでいる中でお礼を伝えてくれた場合、長々と謙遜する必要はありませんし、 いつも良くしてくれている親しい先輩に対して「滅相もないことです」と言うのも格式があり過ぎてしまい、変に距離が生まれてしまいます。
確かに表現に関する正誤はあるものの、相手やシチュエーション、空気感などに合わせて臨機応変にコミュニケーションをとることも大切でしょう。
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