”ボーナスを受け取ってから退職したい”最適なタイミングは？

ボーナス（賞与）支給のある会社を退職する場合、当然受け取ってから辞めたいと思うでしょう。しかし、辞めるのに受け取ってもいいのか悩む方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、ボーナスの算定期間に在職していたのであれば、当然受け取る権利があります。ボーナスを受け取り、損をしないように退職時期を考える参考になれば幸いです。

退職を伝えるタイミングがポイント

まず一番大切なのは、退職を申し出るタイミングです。退職を伝える前後で、あなたに対する会社の対応が変化する可能性があるからです。
確実にボーナスを受け取ってから退職するには、「ボーナスが支給された後」に退職の申し出をすべきと言えるでしょう。
大手企業の場合は、算定期間に在籍していればルールに則り支給されますが、中小企業など給与支給の裁量が経営者に委ねられている場合は、ボーナスの減額やカットをされてしまうケースも珍しくありません。
なぜなら、ボーナスの支給に関しては企業に法的な義務はないため、支給前に退職の意思を伝えることによって支給額の減額など変動があったとしても、異議を唱えることは難しいでしょう。

ボーナス支給の規定を事前に確認しましょう

前述した通り、ボーナス支給に関して法的な規定がないため、事前に就業規則などの会社独自の規定の確認が必須と言えます。
ボーナス支給に関しては、労働契約の内容により様々なルールが存在します。
ボーナスの算定期間に在籍していても、支給日の在籍が必須であるなど、社内規定をあらかじめ確認しておきましょう。

ボーナスより転職を優先すべき場合もある

ボーナス支給直後の退職は決して悪いことではありませんが、業務の引き継ぎをおろそかにしないなど、損をしないためだけでなく退職に際し印象にも気をつけなければなりません。
ボーナスが支給されて引き継ぎもろくにできていない状況ですぐに退職できるわけではなく、2週間〜1ヶ月程度は時間をかけて周囲の理解を得て退職することも大切です。
その際に転職先の希望する退職時期とずれてせっかくもらえた内定を棒に振ってしまっては本末転倒です。場合によっては、ボーナスに固執せず転職先の入社時期に合わせて退社することも視野に入れて動きましょう。