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【面接前必読】オンライングループ面接を完全攻略|初心者も安心の超基本マナーから上級者向けテクニック

「オンラインのグループ面接、初めてで何から準備すればいいかわからない…」
「他の候補者がいる中で、良い印象を残せるんだろう?」
対面とは勝手が違うオンラインでの面接の実施に、不安や戸惑いを感じている人は多いのではないでしょうか。
この記事では、オンラインのグループ面接を徹底解説します。
- 初心者の方
入室から退室までの基本的なマナーを網羅し、まずは安心して面接に臨めるようになります。 - 中級者の方
ライバルと差をつけるための、オンライン特有の「好印象を与えるテクニック」がわかります。 - 上級者の方
面接官の評価基準を深く理解し、選考通過を盤石にするための戦略的な立ち回り方を身につけられます。
この記事を最後まで読めば、あなたのレベルに合った具体的な対策がわかり、自信を持って本番を迎えられるはずです。
万全の準備をして、志望企業への内定を掴みに行きましょう。
- まずは基本|オンラインのグループ面接(集団面接)とは?
- 個人面接との3つの大きな違い
- なぜ企業はグループ面接を実施するのか?面接官の評価ポイントを解説
- オンライン特有の難しさと対策の重要性
- 【これで万全】オンライングループ面接で押さえるべき基本マナーと流れ
- STEP1:面接開始前〜入室時のマナー
- STEP2:面接中の言葉遣い・身だしなみ
- STEP3:話し方・話す順番・相槌などのコミュニケーション術
- STEP4:時間配分と逆質問のポイント
- STEP5:退室時のマナー
- 【回答例付き】オンライングループ面接でよく聞かれる質問と自己アピール術
- 定番質問①「自己紹介を1分でお願いします」
- 定番質問②「これまでの実績を交えて自己PRをお願いします」
- 定番質問③「当社の志望動機を教えてください」
- 集団面接ならではの質問「〇〇さんの意見についてどう思いますか?」
- オンライングループ面接でやってはいけない3つの注意点
- 注意点①:他の候補者への配慮を欠いた言動
- 注意点②:協調性を欠いた一方的な発言
- 注意点③:準備不足による環境トラブルや受け答え
- オンライングループ面接のよくある質問
- Q1. カメラは常にオンにしておくべきですか?
- Q2. Q. カンペ(台本)を見ながら話しても良いですか?
- Q3. 発言の順番は早い方が有利ですか?
- まとめ|万全の準備と対策で自信を持ってオンライングループ面接に挑もう
- オンライングループ面接の対策は、プロに頼ろう
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まずは基本|オンラインのグループ面接(集団面接)とは?
オンライングループ面接(集団面接)とは、Web会議システム(Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなど)を利用して、複数の候補者が同時に面接官と対話する選考形式です。
まずは、その特徴をしっかり理解することから対策を始めましょう。
個人面接との3つの大きな違い
個人面接とは異なり、グループ面接には大きく3つの違いがあります。
- 評価基準が異なる
個人面接では、主に候補者個人の資質や経験が深掘りされますが、グループ面接ではそれに加え、「集団の中での立ち振る舞い」が評価対象になります。
具体的には、協調性、傾聴力、リーダーシップ、コミュニケーション能力などが重点的に見られます。
- 一人あたりの発言時間が短い
複数の候補者がいるため、一人に与えられる時間には限りがあります。
個人面接のように時間をかけてじっくり自己PRをするのではなく、限られた時間内で要点をまとめて簡潔に話す能力が求められます。
- 常に他候補者との比較がなされる
良くも悪くも、他の候補者と同時に評価されるのがグループ面接の最大の特徴です。
隣の候補者の優れた回答を聞いて焦ってしまうこともあれば、自分の強みが際立つ場面もあるでしょう。
なぜ企業はグループ面接を実施するのか?面接官の評価ポイントを解説
企業がグループ面接という選考手法を取り入れるのには、明確な理由があります。
面接官の視点を理解することで、効果的なアピールに繋がります。
- 効率的な選考のため
多くの応募者を短時間で比較検討できるため、選考の初期段階で導入されることが多くあります。
- 候補者の素の姿を見るため
他の候補者がいるという適度な緊張感の中で、咄嗟の対応力やストレス耐性を見ることができます。
- コミュニケーション能力を測るため
面接官との対話だけでなく、他の候補者の発言をしっかり聞き、その内容を踏まえて自分の意見を述べられるかを見ています。
実際の仕事ではチームで動くことがほとんどであり、グループ面接は入社後の働き方をシミュレーションする場でもあるのです。
面接官はあなたの回答内容だけでなく、「聞く姿勢」や「他者への配慮」といった振る舞い全体から、あなたの人柄やポテンシャルを評価していることを忘れないでおきましょう。
オンライン特有の難しさと対策の重要性
対面のグループ面接以上に、オンラインには特有の難しさがあります。
- 非言語情報が伝わりにくい
画面越しでは、熱意や人柄といった「雰囲気」が伝わりにくくなります。
そのため、通常より少しオーバー気味のリアクション(相槌、表情)を意識する必要があります。
- 発言のタイミングが難しい
相手の話し終わりが分かりにくく、発言が被ってしまうことがあります。
焦らず、一呼吸置いてから話し始める配慮が求められます。
- 通信環境のリスク
音声が途切れたり、映像が固まったりといった不測の事態が起こり得ます。
こうしたオンライン特有の難しさがあるからこそ、事前準備と対策が合否を分ける重要な鍵となるのです。
【これで万全】オンライングループ面接で押さえるべき基本マナーと流れ
ここからは、面接の一連の流れに沿って、具体的なマナーと必須テクニックを5つのSTEPで解説します。
STEP1:面接開始前〜入室時のマナー
- 5分前入室の徹底と待機中の姿勢
時間厳守は社会人の基本です。
指定されたURLに5分前にはアクセスし、入室許可を待ちましょう。
待機中もカメラはオンにし、背筋を伸ばして落ち着いた表情で待つのがマナーです。
- カメラ映りで差をつける!最適な角度と照明
第一印象は画面映りで決まります。
カメラは自分の目線と同じか、少し上になるようにPCスタンドなどで高さを調整しましょう。
逆光を避け、顔が明るく見えるように正面からライト(デスクライトやリングライト)を当てると、表情が格段に良く見え、自信のある印象を与えられます。
- バーチャル背景はOK?企業文化に合わせた選択を
背景は、部屋の中でも壁やカーテンなどシンプルな背景になるよう調整しておくのがベスト。
迷う場合は、企業の雰囲気や指示を事前に確認しましょう。
バーチャル背景の使用については、生活感のある部屋を隠すためにむしろ推奨される場合もあります。
STEP2:面接中の言葉遣い・身だしなみ
服装・髪型など画面越しでも好印象を与える身だしなみの基本
「私服可」の指定がない限り、対面と同様にスーツ着用が基本です。
画面に映らない下半身も、万が一立つことを想定して整えておきましょう。
- 髪型やメイクも清潔感を第一に
オンラインでは顔色が悪く見えがちなので、健康的に見える工夫も大切です。
アピアランスはどのくらい重要?
ビジネスシーンにおける「アピアランス」の意味とは?意味と注意点を解説
- オンラインだからこそ意識したい、ハキハキとした話し方と丁寧な言葉遣い
マイクを通すと声がこもりやすいため、いつもより少し大きめの声で、ハキハキと話すことを意識しましょう。
焦らず、ゆっくりと話すことで、面接官も聞き取りやすくなります。
もちろん、丁寧な言葉遣いは必須です。
- 「御社」「貴社」の使い分けなどの基本的なビジネスマナー
話し言葉では「御社(おんしゃ)」、書き言葉(エントリーシートなど)では「貴社(きしゃ)」と使い分けるのが正しいです。
ビジネスマナーは、社会人としての基礎力。
存分にアピールしましょう。
STEP3:話し方・話す順番・相槌などのコミュニケーション術
- 結論ファーストで簡潔に!1分で回答をまとめる練習を
グループ面接では、自分に与えられた時間は限られています。
必ず「結論から申し上げますと、〇〇です。なぜなら〜」というように、結論から話すことを徹底しましょう。
自己紹介やガクチカなど、よく聞かれる質問は事前に1分程度で話せるように練習しておくと、当日落ち着いて回答できます。
- 他の候補者の発言を「聞く姿勢」で協調性をアピールする相槌
自分が話していない時間こそ、最大のアピールチャンスです。
他の候補者の発言中は、画面を見て深く頷いたり、時折メモを取る仕草を見せたりすることで、「他者の意見を尊重できる」という傾聴力と協調性を視覚的に伝えられるでしょう。
- 議論を活性化させる「クッション言葉」と「要約・深掘り発言」
発言が他の人と被ってしまった際は、「お先に失礼します」ではなく「お先にどうぞ」と譲る姿勢を見せましょう。
また他の人の意見に対し、「〇〇さんのご意見に加えて、私の考えとしては〜」と付け加えたり、「皆様のご意見をまとめると〜という点で共通していますね」と軽く整理したりする発言は、議論への貢献度が高いと評価されます。
STEP4:時間配分と逆質問のポイント
- グループ全体で時間を守る意識と、自分の発言時間のコントロール
面接官から「〇分でお願いします」と時間指定があった場合は、必ずそれを守りましょう。
自分の持ち時間だけでなく、他の候補者の時間も意識することで、時間管理能力と協調性をアピールできます。
- 「特にありません」はNG!企業研究が伝わる逆質問の準備
逆質問は、入社意欲をアピールする絶好の機会です。
「特にありません」は絶対に避けましょう。
事前に企業のIR情報やプレスリリースなどを読み込み、具体的な事業内容や今後の展望に関する質問を3つほど用意しておくと安心です。
- 他の就活生が質問した後の「2番手」以降の逆質問戦略
用意していた質問を先に他の人にされてしまうこともあります。
そんな時は、「先ほどの〇〇さんのご質問に関連して、〜についてもお伺いしたいです」と繋げることで、話の流れを理解していることや応用力を示すことができます。
STEP5:退室時のマナー
- 面接官の指示に従うのが大原則
面接が終了しても、すぐに退出ボタンを押してはいけません。
必ず面接官からの「本日の面接は以上です。ご退出ください」といった指示を待ちましょう。
- 感謝を伝えて好印象で締めくくるお辞儀と挨拶
退出の指示があったら、「本日は、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」とハキハキお礼を述べ、画面に向かって丁寧にお辞儀をします。
- 「退出ボタン」を押す最後の瞬間まで気を抜かない
お辞儀をした後、一呼吸おいてから静かに退出ボタンを押します。
最後の最後まで見られているという意識を持ち、丁寧な所作を心がけましょう。
【回答例付き】オンライングループ面接でよく聞かれる質問と自己アピール術
ここでは、頻出質問への回答のポイントを具体的な例文とともに解説します。
即戦力として期待される中途採用では、これまでの経験とスキルをどう企業で活かせるかを明確に伝えることが重要です。
定番質問①「自己紹介を1分でお願いします」
回答のポイント
氏名と現職(前職)での役割を述べた後、具体的な実績を数字で示し、最後に入社後の貢献意欲に繋げます。
回答例
「〇〇と申します。現在は株式会社△△で、Webマーケターとして主にSNS広告運用を担当しております。直近の3年間では、運用ロジックの改善とクリエイティブの最適化により、担当アカウントのコンバージョン率を平均150%向上させる実績を上げました。これまでの経験で培ったデータ分析力と企画実行力を活かし、御社の〇〇事業のさらなるグロースに貢献できると確信しております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
定番質問②「これまでの実績を交えて自己PRをお願いします」
回答のポイント
応募企業で求められるスキルと関連性の高い実績を選び、STARメソッド(Situation:状況、Task:課題、Action:行動、Result:結果)を用いて、課題解決能力を具体的にアピールします。
回答例
「私の強みは「課題発見から実行までを粘り強く推進する力」です。
[状況] 前職の営業部では、既存顧客へのアップセルが伸び悩んでいるという状況がありました。
[課題] 原因を分析したところ、顧客への定期的なフォローが属人化しており、ニーズを的確に捉えきれていないことが課題だと判明しました。
[行動] そこで私は、顧客管理ツールを用いた情報共有の仕組み化をチームに提案し、自ら率先して過去の取引データを分析、顧客ごとの潜在ニーズを可視化しました。
[結果] そのデータを基にしたアプローチを徹底したことで、チーム全体のアップセル受注額を前年比で1.3倍に伸ばすことができました。
この経験で培った課題解決能力は、必ずや御社の営業部門でも活かせると考えております。」
定番質問③「当社の志望動機を教えてください」
回答のポイント
「なぜ同業他社ではなく、この会社なのか」を明確に伝えることが重要です。
自身のスキルや経験が、応募企業のどの事業課題や今後の戦略にどう貢献できるのかを具体的に結びつけ、即戦力として活躍できることを示します。
回答例
「御社を志望する理由は、私の法人営業としての経験を活かし、御社が現在注力されているエンタープライズ市場の開拓に貢献できると強く考えたからです。前職では大手企業向けの新規開拓を5年間担当し、決済者へのアプローチから複雑な要件定義、長期的な関係構築までを一貫して経験してまいりました。特に御社の主力製品である〇〇は、私が培ってきた△△業界への知見を最大限に活かせると確信しております。業界トップの技術力を持つ御社で、これまでの経験を掛け合わせることで、事業の成長に即戦力として貢献したいと考えております。」
集団面接ならではの質問「〇〇さんの意見についてどう思いますか?」
回答のポイント
他者の意見を否定せず、一度受け止めた上で自分の考えを述べることが鉄則です。
回答例(同意の場合)
「〇〇さんのご意見に、私も大変共感いたします。特に〇〇という視点は私にはなかったので、大変参考になりました。その上で付け加えさせていただくと、ビジネスの観点から〇〇というアプローチも有効ではないかと考えております。」
回答例(異なる意見の場合)
「〇〇さん、鋭いご意見ありがとうございます。〇〇という考え方も一つの有効なアプローチだと思います。少し異なる視点から申し上げますと、私は〇〇という方法も考えられるのではないかと思いました。なぜなら、前職での経験上〜という側面も考慮する必要があると感じたからです。」
オンライングループ面接でやってはいけない3つの注意点
ここでは、自分では気づかぬうちに評価を下げてしまう可能性のある、オンライングループ面接でのNG行動を3つの注意点として解説します。
これらを避けるだけで、他の候補者より一歩リードすることができます。
注意点①:他の候補者への配慮を欠いた言動
グループ面接は、候補者同士の協調性を見る場です。
他の候補者の発言中に、あからさまに興味のない態度を取ったり、話を遮って自分の意見を話し始めたりするのは最もやってはいけない行為です。
オンラインでは表情が伝わりにくい分、少しでも気を抜くと「無関心」「横柄」といったネガティブな印象を与えかねません。
誰が話している時でも、画面に向かって頷きながら真剣に耳を傾ける姿勢を徹底しましょう。
注意点②:協調性を欠いた一方的な発言
「アピールしなければ」という気持ちが強すぎるあまり、与えられた時間を大幅に超えて話し続けたり、面接官の質問の意図を無視して自分の得意な話にすり替えたりするのは逆効果です。
また他の候補者の意見に対して「それは違います」と真っ向から否定するような発言も、協調性がないと判断されます。
グループ全体の流れを意識し、チームの一員として議論に貢献するスタンスが求められます。
注意点③:準備不足による環境トラブルや受け答え
中途採用の候補者には、ビジネスパーソンとしての段取り力や自己管理能力が期待されます。
「音声が聞こえません」「背景が映せません」といった環境トラブルは、「仕事においても準備が不十分なのでは?」という印象を与えてしまいます。
また逆質問の場面で「特にありません」と答えたり、企業の基本的な情報を把握していなかったりするのも、志望度が低い、あるいは準備不足と見なされてしまいます。
事前の環境チェックと企業研究は、社会人としての最低限のマナーだと心得ましょう。
オンライングループ面接のよくある質問
Q1. カメラは常にオンにしておくべきですか?
はい、面接中は常にオンにしておくのがマナーです。
企業によっては「音声面接のみ」や「途中でオフでも可」と案内されることもありますが、特に指示がない限り、カメラオンが基本と押さえましょう。
Q2. カンペ(台本)を見ながら話しても良いですか?
基本的にNGです。
目線が不自然に泳いでしまい、自信がない印象や、熱意が低いと受け取られかねません。
話したい要点をまとめたキーワード程度のメモを手元に置くのは問題ありませんが、文章を読み上げるのは避けましょう。
Q3. 発言の順番は早い方が有利ですか?
一概にそうとは言えません。
最初に発言すれば積極性をアピールできますが、的外れな回答をしてしまうリスクもあります。
他の人の意見を聞いてから、より質の高い回答をする戦略も有効です。
重要なのは順番ではなく、自分の番が来た時に、的確で質の高い発言ができるかどうかです。
まとめ|万全の準備と対策で自信を持ってオンライングループ面接に挑もう
本記事では、オンラインのグループ面接を突破するためのマナーと対策を、初心者から上級者までレベル別に解説しました。
最後に、重要なポイントを振り返ります。
基本マナーの徹底
服装や言葉遣い、入退室のマナーなど、基本を疎かにしない。
- オンライン環境の万全な準備
通信環境や機材の事前チェックは必須!
- 「聞く姿勢」こそ最強のアピール
自分が話していない時間の振る舞いが合否を分ける。
- 自分らしいアピールの形を見つける
無理に仕切るのではなく、議論を円滑にするための貢献を意識する。
オンライングループ面接は、対面とは違う難しさがあるからこそ、しっかり準備した人が評価される選考です。
この記事で紹介した対策を実践すれば、自信を持って本番に臨むことができます。
オンライングループ面接の対策は、プロに頼ろう
「本記事の内容は理解できたけど、ひとりで対策するのは不安・・・」
という人へ。
転職エージェントと一緒に模擬グループ面接をして、慣れることからはじめましょう。